「ソーシャルレンディングを始めてみたいけど、いくらから投資できるんだろう?」
「少額で始めるのにおすすめのソーシャルレンディング事業者ってどこがいいかな?」
この記事では、こんな疑問に対しての答えを解説します。少額投資できる事が魅力のソーシャルレンディングですが、”少額”の基準は人により違いますよね。また、少額投資に潜むデメリットもありますので、まとめて紹介したいと思います。
目次
ソーシャルレンディングはいくらから始められる?
ソーシャルレンディングは、業者にもよりますが1口1万円から投資ができます。つまり、最低1万円の元手があれば始められるという事ですね。業者や案件により1口の投資額は違いますので、なかには1口5万円や10万円などの案件も存在します。
ただ、口座開設手数料や口座維持手数料などは必要ありませんので、元手1万円さえあれば、ほとんどの事業者でソーシャルレンディング投資を始められます。
覚えておきたい少額投資のデメリット
少ない資産で投資ができるメリットの裏では、多少なりともデメリットがあります。僕が個人的に感じたデメリット3つを紹介しますね。
- 出金手数料の割合が高くなる
- 投資額が少ない分リターンも少ない
- 少額投資できる案件は利回りが低い事が多い
デメリット1)出金手数料の割合が高くなる
ソーシャルレンディングでは、口座維持手数料や口座開設手数料は無料ですが、どうしても発生してしまう手数料に、振込手数料があります。
入金する時の振込手数料は、ソーシャルレンディング事業者の銀行や支店を、自分の銀行口座と統一させる事で限りなく無料にする事ができます。しかし、出金手数料だけは投資家負担になる事が多いです。事実、国内の事業者の半数以上が、出金手数料を有料にしています。
出金手数料は、振込先の銀行や出金する金額により変わってきますが、各社108~756円まで幅があります。10万円を7%で運用した場合、1ヶ月あたりの分配金は583円、1年だと7,000円程度なので、出金手数料の占める割合が高くなってしまいますよね。
このデメリットを回避するためには、出金手数料が無料のソーシャルレンディング事業者を選ぶ事です。出金手数料が無料という事は、毎月や自分の好きなタイミングで引き出せるようになります。
デメリット2)投資額が少ない分リターンも少ない
当然と言えば当然なのですが、投資している資産が少なければ、分配金も少なくなってしまいます。先ほどの例になりますが、10万円を7%で運用した場合、1ヶ月あたりの分配金は583円です。さらに所得税として20%引かれますので、実際には467円くらいが手取りになります。
少額投資と言っても1万円しか運用しない人は少ないと思いますが、個人的には1口1万円の案件を事業者や案件ごとに分散投資をして、合計30~50万円くらいの資産を運用するのが良いかと思います。
50万円運用の場合、定期預金だと高めの0.5%金利だとしても2,500円にしかなりませんが、ソーシャルレンディングで7%運用だと年間35,000円です。これくらいなら、かなり稼いでいる実感を得られますよ。
デメリット3)少額投資できる案件は利回りが低い
それほど大きな差があるわけではありませんが、1口の金額が1万や2万で投資できる案件は、利回りが低い事が多いです。
1口7万や10万円の案件が利回り8%で募集されているのに、1口1万円の案件は5%の案件ばかり…という事が、少なからずあります。すべての事業者や案件で言える事ではありませんが、傾向として利回りが低めになる事は覚えておいた方がいいです。
少額投資できるおすすめのソーシャルレンディング事業者3社
当サイトでおすすめする、少額投資ができるソーシャルレンディング事業者を紹介します。選んだ基準は下記。
- 1万円から投資できる
- 出金手数料が無料
1万円から投資ができる事業者はわりと多いですが、出金手数料が無料の事業者は少ないんです。その中でもおすすめできる事業者を3社ピックアップしました。
1,000円単位で投資可能!クラウドバンク
クラウドバンクは2013年からサービスを開始しているソーシャルレンディング事業者です。取引総額は約300億円以上で、業界では第3位になります。
クラウドバンクの特徴として、すべての案件で1万円からの少額投資が可能になっています。また、1,000円単位で投資ができるため、1万円以上であれば12,000円や16,000円、25,000円というように、細かく投資ができます。
出金手数料は完全に無料ですが、注意点として最低出金金額が1,000円に設定されています。ただ、1,000円に満たない場合は全額出金という形で引き出せますので、実際に手数料が発生する事はありません。
また、クラウドバンクは定期的にキャンペーンを行うのも嬉しいポイントです。上記は、2018年4月から始まった新生活応援キャンペーンになります。
投資金額に応じてAmazonギフト券がプレゼントされます。たいした金額ではありませんが、タダで貰えるのでありがたいですよね。現在開催中のキャンペーン情報は、下記をご覧ください。
参考:ソーシャルレンディング各社のキャッシュバックキャンペーンまとめ!
大手企業がバックアップ!クラウドクレジット
クラウドクレジットは、2013年から運営しているソーシャルレンディング事業者で、業界内ではマネオ(maneo)、SBIソーシャルレンディングに続いて古くから運営している事業者です。出金手数料は月に1回まで無料になります。2回目以降は756円と高額になるので注意しましょう。
特徴として、海外事業者の案件が多く、他社では貸し倒れの危険性からほとんどがやっていない、または手を引いた個人向けローンファンド案件を募集しているなど、少し上級者向けのソーシャルレンディング事業者ですね。
また、すべての案件で担保はなく、小口分散、延滞債権買戻し、実物資産の買戻し(売戻し)という、独自のリスク低減方法をとっています。
参照:どうやってリスク低減を図っているの?|クラウドクレジット
心配な面も多いクラウドクレジットですが、伊藤忠商事株式会社が出資を行っている事もあり、企業としての信頼感は高いです。やはり出資会社に大企業が参加すると、一気に安心感が増しますね。
大企業の実績と安心感!SBIソーシャルレンディング
SBIソーシャルレンディングは、2011年から運営している業界第2位のソーシャルレンディング事業者です。SBIホールディングスのグループ会社という安心感もあって、口座を開いている投資家は多いです。取引総額も約500億円で業界第2位になり、実績もある人気の事業者です。
1万円から投資できますが、案件数はそれほど多いわけではなく、1口5万円の案件などもあります。また、出金手数料は無料なのですが、投資案件毎に入金手続き(振込)が必要になります。
つまり、他社のようにソーシャルレンディング専用口座にボンっと100万円入金した後にファンド別に投資するのではなく、自分の銀行口座からファンド別にその都度振込が必要なのです。だから、5つのファンドに分散投資した場合、5回分の振込手数料が必要になります。
SBIソーシャルレンディングの入金用銀行口座は、三井住友銀行のドットコム支店です。同支店であれば手数料を無料にできますが、このドットコム支店は振込用の支店で、一般には開設できないんです。
どのようにしても振込手数料がかかってしまいますので、振込手数料が所定回数無料になる新生銀行や、楽天銀行などの口座を持つ必要がありますね。
ちょっと利用方法にクセのあるSBIソーシャルレンディングですが、業界第2位の実績と安心感、そして大手企業の信頼感は確かなものなので、少額投資をする人にもおすすめできます。
少額でも分散投資は忘れずに
投資金額が多かろうが少なかろうが、ソーシャルレンディングのリスクは変わりません。元本保証の投資方法ではありませんので、少額であってもなるべく分散投資をしてリスク低減を図りましょう。
具体的には、ソーシャルレンディング事業者の分散、投資金額の分散、投資ファンドやジャンル、テーマの分散、投資時期の分散です。面倒ではありますが、分散させることで元本割れの影響を最小限に抑えられます。
今後もずっと貸し倒れが起きない保証はどこにもありませんので、リスクを理解したうえでソーシャルレンディング投資を始めましょう。
ソシャレンの事業者選びに困ったら...
ソーシャルレンディングの事業者選びに困ったら、下記の記事を参考にしてください。初心者の方は、おすすめの事業者ランキングの記事がきっと参考になりますよ。
また、すでに口座を作る事業者が決まっている場合は、キャンペーンを適用したりポイントサイトを経由することで、キャッシュバックを受けられる場合があります。
せっかくのお得な情報も知らなければ損をするだけです。少しでもオトクに口座を開設して、かしこく資産を増やしましょう!