この記事では、ソーシャルレンディングで一番多く採用されている返済方法の、毎月分配型について解説します。
「毎月分配型ってどんな特徴があるの?」
「他の返済方法と比較した場合、どのように良いの?」
と、いうような疑問に対して、お答えしますね。毎月分配型から一括分配型、元本の返済方法との関係についてもまとめました。毎月分配型について、ぜひ理解を深めてください。
目次
ソーシャルレンディングにおける利息の分配方法
分配方法 | 内容 |
毎月分配型 | 毎月利息が分配される(合計12回) |
四半期分配型 | 四半期ごとに利息が分配される(合計4回) |
一括分配型 | 運用終了後に1回だけ分配される(合計1回) |
ソーシャルレンディングの利息分配方法は、主に3つに分類されます。各返済方法の特徴を見ていきましょう。
毎月分配型案件の特徴
毎月分配型はソーシャルレンディングで一番多い返済方法で、毎月利息が分配されます。年間だと合計12回ですね。毎月増えるお金を確認できるので、”稼いでる感”を一番感じられる分配方法ですね。
四半期分配型の特徴
四半期分配型は、四半期ごとに利息が分配される返済方法です。主にオーナーズブックで採用されています。年に4回の分配金になりますので、毎月分配型と比べると複利効果が落ちる事と、貸し倒れ(デフォルト)時の元本割れリスクが、少し高くなりますね。
また、クラウドクレジットの場合は6ヶ月に一度利息が分配されます。
一括分配型の特徴
一括分配型は、運用終了後にまとめて利息が分配される返済方法です。よって、返済回数は運用が終わってからの1回だけになります。
6ヶ月程度の案件であれば良いですが、24ヶ月案件などは貸し倒れ(デフォルト)時の元本割れリスクが、非常に高くなる返済方法と言えますね。
ソーシャルレンディングの元本返済方法と利息の分配方法の関係
返済方法 | 内容 | 利息の分配方法 |
元利一括返済 | 元本も利息も運用終了後に一括で返済 | 一括分配型 |
元本一括返済 | 利息は分割返済、元本は運用終了後に一括で返済 | 毎月分配型(四半期などの分割も含まれる) |
元利均等返済(元金均等返済) | 元本も利息も分割して返済 | 毎月分配型(四半期などの分割も含まれる) |
元本の返済方法は、元利一括返済、元本一括返済、元利均等返済(元金均等返済)と、大きく3つに分類されます。各返済方法は、利息の分配方法が決まっています。
元利一括返済の特徴
元利一括返済とは、元本も利息も一括で返済する返済方法です。運用終了後まで1円も現金に変える事はできないため、どちらかと言えば投資家の人気は低いですね。
運用期間中に1円も回収できないことから、貸し倒れ(デフォルト)時の元本割れリスクも非常に高いです。
元本一括返済の特徴
ソーシャルレンディングで一番多い返済方法です。運用終了後に元本を一括で返済してくれます。利息の分配方法は分割型になり、事業者によって毎月、四半期、半年などがあります。
マネオ(maneo)の募集ページなどでもよく見る、“〇ヶ月後一括返済 (利払いは毎月)”というやつですね。リスクと利回りのバランスが取れた返済方法です。
元利均等返済(元金均等返済)の特徴
元利均等返済とは、元本と利息を毎月均等に返済してくれる返済方法です。利息だけでなく元本も毎月回収できるため、リスク面を考えると、一番安全な返済方法ですね。
しかし、毎月元本が返済されるという事は、どんどん運用している資産も減っていき、利回りの面では一括返済とくらべて40%程度下がります。
ソーシャルレンディングにおける毎月分配型の特徴
毎月分配型案件のメリット
- 貸し倒れ時の元本割れリスクを下げられる
- 複利効果が高い
毎月分配型は、元利一括返済と比べた場合、貸し倒れ時の元本割れリスクを抑えられます。例えば、12ヶ月運用で7ヶ月目に遅延が起きた場合、元利一括返済ではまだ1円もお金を回収できていません。
でも毎月分配型であれば、6ヶ月分の利息は回収できていますし、返済方法が元利均等返済だった場合は、利息も元本も6ヶ月分は回収できている事になります。
また、毎月分配型は1ヶ月ごとに資産が増えるため、増えた資産をそのまますぐに再投資できます。毎月10万円の分配金を、利回り6%12ヶ月運用の案件に再投資した場合で比較してみましょう。
運用終了後に分配される利息120万円を再投資した場合と、分割で分配される毎月10万円を積み立てて再投資した場合は、得られる分配金が全然違いますよね。
毎月分配型案件のデメリット
- 再投資が面倒
- 元利均等返済の場合は利回りが下がる
毎月分配型案件のデメリットは、複利効果を狙った時に再投資が面倒な事です。毎月のように分配されるお金を再度、別の資産運用に回す手間が増えます。
また、毎月分配型案件のなかでも、元本も分割返済される元利均等返済の場合は、得られる分配金が大きく減ります。
毎月分配型案件におすすめのソーシャルレンディング事業者
基本的に大手ソーシャルレンディング事業者は毎月分配型です。ただ、オーナーズブックは四半期分配型ですし、クラウドクレジットは6ヶ月ごとに分配されるので、要注意です。
SBIソーシャルレンディングやクラウドバンク、マネオ(maneo)については、1ヶ月単位の毎月分配型になります。
まとめ
返済方法 | 利息の分配方法 | リスクの高さ | 利回りの高さ |
元利一括返済 | 一括分配型(運用終了後に分配) | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
元本一括返済 | 毎月分配型(四半期などの分割も含まれる) | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
元利均等返済(元金均等返済) | 毎月分配型(四半期などの分割も含まれる) | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
表にまとめました。元利均等返済は、元本も利息も毎月返済されるので、他と比べて一番安全性は高いでしょう。ただ、やはりその分利回りも一番低くなってしまいます。
注意してもらいたいのは、元本一括返済で毎月分配型だと思っていたら、実は利息も運用終了後に分配される、リスクの高い元利一括返済だった…というケースです。
しっかりと募集されるファンド案件の内容も確認しましょう。
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