SBISL不動産バイヤーズローンファンドの遅延と貸し倒れ(デフォルト)情報まとめ

2018年7月9日に発生したSBIソーシャルレンディングの遅延案件(SBISL不動産バイヤーズローンファンドの16,17,18,19,20,21,22号、合計7件)ですが、2018年10月31日におおむね決着がつきました。

結果としては、残念ながら貸し倒れ(デフォルト)が確定してしまい、投資家は損失を受ける事になりました。ソーシャルレンディング業界における企業向けローンファンドでは、初めてのまともな貸し倒れ(デフォルト)案件になります。

この記事では、SBISL不動産バイヤーズローンファンドの貸し倒れ案件について、初心者ソーシャルレンディング投資家の方向けに、わかりやすくまとめ提出みました。

今回の貸し倒れ案件がどれくらいの損失で、どのような流れで決着がついたのか。また、今回の件を踏まえて、LTVの認識について意見を書きたいと思います。

遅延発生から回収、貸し倒れ確定までの流れ

7月9日の遅延発生報告から10月31日の貸し倒れ(デフォルト)確定までの流れをまとめました。日付をクリックすると、SBIソーシャルレンディングのお知らせページに移動します。

お知らせの日付 内容
2018年7月9日 7月2日期日の利息が支払われないため、担保不動産の競売手続等を進めることを検討。
2018年7月25日 管轄の地方裁判所に担保不動産の競売および借手の有する賃料債権の差押えの申立てを行う。その他の方法も検討しながら回収作業を行う。
2018年7月30日

担保不動産の売却により、19号の貸付債権の一部を回収。引き続き回収作業を行う。

2018年8月31日 16号の遅延債権で約5億円のうち約0.3億円を回収。
2018年9月20日 回収作業をサービサー(債権回収会社)へ依頼し、約5.5億円を回収。
2018年10月31日 サービサー(債権回収会社)により約30億円を回収。今回の回収額により、SBISL不動産バイヤーズローンファンドの16,17,18,21号については元本割れを回避しかし19.20.22号については貸し倒れが確定。

今回SBIソーシャルレンディングで発生した貸し倒れ(デフォルト)案件ですが、非常に順調に進んだケースだと感じます。遅延発生から定期的にお知らせを配信し、貸付債権も少しずつ回収しています。

ただ、やはり担保不動産の売却価格など、投資家の損失にならないようにするのは難しいらしく、途中からサービサー(債権回収会社)が回収作業をしていますね。

回収作業をサービサーへ譲渡してからは一気に回収できましたが、それでも最終的には一部のローンファンド案件では回収しきれずに貸し倒れが確定し、投資家は損失を受ける事になりました。

対象ファンド案件の損失額と損失率

2018年10月31日時点の対象ファンドの償還済の元本総額(償還済額)や元本損失確定額、損失率などを表にまとめました。

案件 出資総額 償還済額 元本損失確定額 運用中残高 損失率
16号 9.5億 9.3億 ▲0.2億 0 2.3%
17号 5.9億 5.9億 0 0
18号 1.6億 1.6億 0 0
19号 3.1億 1.4億 ▲0.4億 1.3億 14.3%
20号 1.9億 1.6億 ▲0.3億 0 17.9%
21号 6.7億 2.0億 ▲0.2億 4.5億 3.7%
22号 3.2億 0.2億 ▲400万 2.9億
(うち運用中は0.2億)

※数字が大きいため四捨五入しています
※償還済額とは最終的に回収できた総額です

SBIソーシャルレンディングのお知らせでは、SBISL不動産バイヤーズローンファンドの16号、17号、18号、21号については、元本の損失がないと書いてあります。

表を見ると16号は0.2億円の損失が確定していますが、お知らせに”全運用期間を通じての分配額および償還額の総額が当初出資額を上回ることが予想されます。”と書いてあるように、これは今まで運用してきた利息分配金があるため、最終的にはマイナスにはなりませんよ!というわけですね。

17号と18号は綺麗に回収済みですね。21号は16号とおおむね同じですが、まだ4.5億円は通常運用中のため、安心はできない状況です。

21号は0.2億円の損失は確定して、利息分配金があるため元本割れにはなりませんでしたが、残りの通常運用している4.5億円が今後問題なく返済されるかどうかは、まだわかりません。

そして19号と20号に関しては、いくらか回収したものの投資家の損失は避けられないようです。19号は今後も1.3億円を通常運用しますが、それでもダメみたいですね。

また、22号に関しては0.2億円だけ通常運用、残り2.7億円に関しては、まだ遅延中になります。この2.7億円はこれからも回収作業を進めるようなので、回収率によってはデフォルトを避けられるかもしれません。

SBIソーシャルレンディングの公式発表では19号、20号、22号については、投資家の損失になる見込みとの事なので、まぁ…あまり期待できないかもしれませんね。

遅延債権は70%を回収済

全体で見た回収率は、遅延債権が約13億円のうち1.3億円の元本割れを確定し残り2.7億円は遅延運用中、9億円を回収という事になり、70%は回収できたことになります。遅延運用中の2.7億円も上手くすべて回収できれば、90%の回収になりますね。

スポンサーリンク

今回のSBIソーシャルレンディングの対応とLTVの信頼性について

ソーシャルレンディングのltv

遅延発生から約4ヶ月でここまで回収できたことは、個人的には迅速で誠意ある対応だと感じます。他社さんの遅延案件は貸し倒れを避けるために、ダラダラと遅延中のまま先延ばしにしている事が多いので…

今回の貸し倒れ(デフォルト)で、「SBIソーシャルレンディングはダメだ!元本割れとかありえない!」とマイナスにとらえる投資家もいれば、「対応が良かった!逆に信頼度が上がった!」と好意的に見る投資家もいます。

僕個人としては後者で、遅延から貸し倒れ確定までの潔さ、回収作業の迅速さなどは、ソーシャルレンディング事業者としてはとても気持ちの良い対応だと感じました。

投資家の損失を確定させてしまった事は残念

対応とてもは良かったのですが、今回の件で貸し倒れによる投資家の損失を確定してしまった事は非常に残念です。

元本割れは投資家が一番避けたい事なので、ソーシャルレンディング事業者としては、融資先企業の厳正な審査、担保不動産の査定などには、もっと注意を払うべきだと思います。

この基準や審査が甘いと、これからもどんどん遅延や貸し倒れが発生してしまいますからね。

LTVは気休め程度に考えておく

今回の一連の遅延および貸し倒れ案件で気になった事は、LTVについてです。すべての案件で担保がありLTVも80%以下の案件でしたが、普通に貸し倒れになりましたからね。

結局、競売にかけられると買いたたかれるので、LTVもアテにならない事があるわけです。

なるべく低い数値の案件を選ぶのがベストですが、ソーシャルレンディングではだいたい70~80%程度に設定されている事が多いので、60%代を見つけるのはなかなか難しいですね。

ただ、LTV70%、担保もしっかりしてる!と思っていても、今回のように元本割れを起こす可能性は十分あります。今回の件を踏まえて、LTVを信じきらないようにする事も大切です。

まとめ&追伸

2018年7月9日に発生したSBIソーシャルレンディングの遅延および貸し倒れ案件(SBISL不動産バイヤーズローンファンドの16,17,18,19,20,21,22号)について解説しました。

ちなみに僕はSBIソーシャルレンディングには投資をしていますが、対象案件には投資していなかったため、当事者ではありません。

ただ、今回はソーシャルレンディング業界における初めてのまともなデフォルト案件になりましたので、今後の投資方針を考えるにあたって、本件について調べてまとめました。

引き続き、通常運用中の案件や遅延運用中の案件があるため、動きがあり次第追記したいと思います。

まだまだ僕自身もソシャレン投資初心者という事や当事者でない事もあり、認識が間違っている点があるかもしれません。その際はご指摘いただけると幸いです。

ソシャレンの事業者選びに困ったら...

ソーシャルレンディングのキャンペーン情報

ソーシャルレンディングの事業者選びに困ったら、下記の記事を参考にしてください。初心者の方は、おすすめの事業者ランキングの記事がきっと参考になりますよ。

また、すでに口座を作る事業者が決まっている場合は、キャンペーンを適用したりポイントサイトを経由することで、キャッシュバックを受けられる場合があります。

せっかくのお得な情報も知らなければ損をするだけです。少しでもオトクに口座を開設して、かしこく資産を増やしましょう!

>>おすすめの事業者ランキング!
>>ソシャレンのキャンペーン情報!
>>ポイントサイト経由で9,000円ゲット!